インドのサービスPMI、6月は10カ月ぶり高水準 需要堅調

 7月3日 S&Pグローバルがまとめた6月のHSBCインドサービス部門購買担当者景気指数(PMI)確報値は60.4と5月の58.8から上昇し、10カ月ぶりの高水準を記録した。写真は1月22日、オールドデリーで撮影(2025年 ロイター/Priyanshu Singh)

[ベンガルール 3日 ロイター] – S&Pグローバルがまとめた6月のHSBCインドサービス部門購買担当者景気指数(PMI)確報値は60.4と5月の58.8から上昇し、10カ月ぶりの高水準を記録した。堅調な需要と価格上昇圧力の緩和が寄与した。

速報値の60.7は若干下回った。PMIは50が好不況の分かれ目となる。

需要の主要指標である新規事業のサブ指数は、国内市場の持続的な強さを背景に大幅に上昇した。輸出受注も、5月から若干ペースが鈍化したものの堅調な伸びを示した。

海外需要はアジア、中東、米国市場の改善に支えられた。

旺盛な需要が継続的な雇用創出を支えたが、雇用の伸びは5月の記録的な高水準からは鈍化した。

投入コストの伸びは10カ月ぶりの低水準となった。企業は主に従業員の賃金上昇を経費増加の主な要因に挙げた。また、コスト負担の一部を顧客に転嫁するのに十分な価格決定力を維持した。産出コストの上昇ペースは5月から鈍化し、過去の平均値と同水準となった。

一方、今後1年間の事業見通しは過去2年以上で最低となった。

製造業を合わせた総合PMIは5月の59.3から61.0に上昇。14カ月ぶりの高水準を記録した。

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