物価の高騰が続く中、関市は、この夏から4か月間、すべての家庭と事業者を対象に、水道の基本料金を無料にすることを決めました。

関市によりますと、無料になるのは上水道の基本料金で、市内のすべての家庭と事業者あわせておよそ3万5000件が対象です。

来月または8月の検針分から4か月の間、一般的な家庭でおよそ3300円分の負担軽減につながるということです。

手続きは不要で、期間中は上下水道の利用料から基本料金を差し引かれます。

事業費は、およそ1億2000万円で、物価高騰に対応する国の臨時交付金およそ4000万円を充てるほか、市は、今月の市議会に8000万円の補正予算案を提出することにしています。

関市は、昨年度、老朽化した設備の更新に必要などとして、上下水道の料金を平均22%引き上げていましたが、ことしも猛暑が予想されるため、水道料金の負担が減った分をエアコンの利用などに充ててもらおうと、支援を決めたということです。

関市の山下清司市長は「国全体で物価高騰対策を速やかに行き渡らせることが求められている。水道料金の減免であれば市役所としても時間やコストがあまりかからず効果が期待できる」と述べました。

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