グーグル、EU反トラスト法違反の回避狙い新提案

7月2日、 ロイターが入手した文書によると、米IT大手グーグルは欧州連合(EU)の新たな反トラスト罰金につながる可能性がある重要な会合を前に、ライバル企業からの批判をかわすために検索結果について新たな変更を提案した。カリフォルニア州マウンテンビューの同車施設で5月撮影(2025年 ロイター/Carlos Barria)

[ブリュッセル 2日 ロイター] – ロイターが入手した文書によると、米IT大手グーグルは欧州連合(EU)の新たな反トラスト罰金につながる可能性がある重要な会合を前に、ライバル企業からの批判をかわすために検索結果について新たな変更を提案した。

グーグルは「グーグルショッピング」、「グーグルホテル」、「グーグルフライト」のような自社提供サービスをライバル企業のサービスよりも不当に優遇しているとして、EUが3月に反トラスト法違反を指摘した。

グーグルの親会社アルファベット(GOOGL.O), opens new tabは7―8日にブリュッセルで開催される会議で、競合企業やEU欧州委員会と提案内容について協議する予定だという。

グーグルが反トラスト法違反の指摘を受けたEUの画期的な「デジタル市場法(DMA)」は、巨大IT企業の影響力を抑制し競合企業に競争の余地を与え、消費者により多くの選択肢を提供することを目的とした規則をひとまとめにしている。

グーグルは先週、検索ページの上部に「垂直検索サービス(VSS)」と呼ばれるボックスの設置を提案した。このボックスは専門検索エンジンやホテル、航空会社、レストラン、交通サービスのリンクを含んでいる。

今回の新提案「オプションB」はこの先週の提案の代替案だとされる。VSSボックスが表示されるといつでも、グーグルはサービス提供業者への無料リンクを含めた別のボックスを示すという。実質的にはホテル、レストラン、航空会社、旅行サービスといったサービス提供業者向けのボックスはVSSボックスの下に置かれ、グーグルがサービス提供業者に関する情報を表示する。

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An agenda-setting and market-moving journalist, Foo Yun Chee is a 21-year veteran at Reuters. Her stories on high profile mergers have pushed up the European telecoms index, lifted companies’ shares and helped investors decide on their next move. Her knowledge and experience of European antitrust laws and developments helped her break stories on Microsoft, Google, Amazon, Meta and Apple, numerous market-moving mergers and antitrust investigations. She has previously reported on Greek politics and companies, when Greece’s entry into the eurozone meant it punched above its weight on the international stage, as well as on Dutch corporate giants and the quirks of Dutch society and culture that never fail to charm readers.

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