米印貿易交渉、期限前合意へ協議継続 農業巡りなお相違=関係筋

7月2日、 米国とインドの貿易交渉担当者は来週9日の期限前の関税引き下げ合意を目指して協議を続けているが、米国の酪農・農産物を巡る意見の相違はまだ解決されていない。写真は2月、ホワイトハウスで記者会見するモディ印首相とトランプ米大統領(2025年 ロイター/Nathan Howard)

[ワシントン/ニューデリー  2日 ロイター] – 米国とインドの貿易交渉担当者は2日、来週9日の期限前の関税引き下げ合意を目指して協議を続けているが、米国の酪農・農産物を巡る意見の相違はまだ解決されていない。交渉について知る複数の関係者が明らかにした。

インド商工省関係者によると、同国の代表団は先週後半からの協議のために訪米して1週間となる現在もワシントンにとどまっている。

関係筋は代表団が交渉妥結のため滞在をさらに延ばす可能性があるが、重要な農業・酪農分野の問題で譲歩することはないとし、米国産の遺伝子組み換えトウモロコシ、大豆、米、小麦への関税引き下げは受け入れられないと述べた。

また、モディ政権は「大票田である農家の利益を放棄しているとみられたくない」という。

ただ、クルミ、クランベリーなど果物のほか、医療機器、自動車、エネルギー製品に対する関税引き下げは受け入れる用意があるとしている。

米側の関係者は「(合意に)近い兆候」があり、交渉担当者は発表の可能性に備えるよう指示されていると述べた。

また「合意を締結するため集中的かつ建設的な努力が行われている。双方が合意することの経済的重要性を超え、戦略的重要性を理解していると思う」と語った。

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