はじめまして、ご覧頂きありがとうございます。どうか最後まで読んで頂けたら幸いです。よろしくお願いいたします。
プロフィール
堀田陽平(ホリタヨウヘイ)
1984年福井県福井市出身
20代前半は大工見習い、後半は日本国内やインドを中心にアジア、中南米を旅して世界の文化に触れる。
帰国後、すぐに飛騨に移住して6年間木工の修行。
2019年 三重県熊野市に移住して、地元製材所に勤めながら、地元材を使った家具工房
熊野木工を立ち上げる。
2022年 三重の木の椅子展3 1300名にアンケート 得票数1位 熊野杉をメインに使用したもの
2024年 三重の木の椅子展4 1500名にアンケート得票数1位 熊野杉をメインに使用したもの
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
2021年の春、息子の小学校の入学式で久々に座ったベニヤの椅子。懐かしい気持ちと同時に、硬くて冷たく座り心地の悪かった感触も思い出しました。
ふと窓の外を見れば荒れた杉の山。
国策で全国的に植えられましたが、
輸入材の増加、国産材価格低迷により林業が成り立たなくなっています。
「木の国熊野」と呼ばれるこの地域までも、この状態のままで良いのだろうか?
子ども達の世代はどうなっていくのだろう?という葛藤の日々を過ごしていました。
飛騨高山で数年間、家具職人としてのスキルを磨いていた頃は、ナラや桜などの広葉樹をメインに扱っていました。飛騨高山は広葉樹大国。
しかし、ここ熊野は杉や檜の針葉樹大国です。
そこで、この地域で育った杉を活用した学校の椅子を作って導入したい!と動き出しました。
左が既存のもので右が熊野杉を活用したもの
鉄の骨組みは再利用して、裏からボルトで固定しています。取り外しが出来て修理もしやすい作りです。
資金調達の課題
地域の町の予算や学校の予算も当たりましたが、どれも予算を作る事は難しいと断られてしまいました。
行政にも個人にお金は出せない、前例がない、実績がないとの事で、話が進まず数年の月日が流れてしまいました。
そこで、前例と実績を作るためにも、自力で資金集めをしようと決心し、募金活動をしてまずは地域の皆さんにこの取り組みを知ってもらおうと試みました。
地元のスーパーマーケット前や熊野地域のマルシェイベントに出展して、地域の方々に座り比べて頂き、様々なご感想を頂きました。
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「座った感じが楽」
「柔らかくてずっと座っていられそう」
「自分もこれで授業を受けたい」
「ベニヤと比べるとこんなに違うのか」
「坐骨神経が和らぎそう」
「冬でも温かいかも」
「包まれるような感覚」
「安心感がある」
言葉より先にまずは座って頂くと、
私が改めて説明するまでもなく、
皆様がそれぞれで杉の持つ特徴を表現して下さいました。
三重県熊野市五郷町は、清流大又川が流れる
三重、和歌山、奈良の県境にある小さい町。
人口減少、少子高齢化の過疎地域であり、全校生徒17名(来年度1人加わり18名)という
小さい田舎の小学校です。
五郷小学校
清流大又川
お隣りの飛鳥町は熊野原木市場がある林業の町ですが、後継者不足問題が深刻な状況です。
五郷町の大楠
私は熊野という自然豊かな土地に惹かれ、ご縁あって移住して来ました。移住して数年経った今では、その土地の持つ個性を生かしたものづくりが出来る事に自然との一体感のような喜びを感じています。
「熊野には全てがある」そんな思いで日々未来への夢や希望のイメージがどんどん膨らんでいっています。
諦めずに実践あるのみです。
▼プロジェクトの内容
三重県熊野市五郷町(いさと)にある五郷小学校の全校生徒18名の椅子を、熊野杉を使った椅子に作り変えます!
子ども達に地元杉の温もりを感じながら
学校生活を送ってもらいたい。
五郷小学校より寄贈を行うことおよび名称掲載の許諾を取得しております。
▼プロジェクトの展望・ビジョン
6年間毎日長い時間座る椅子だからこそ、
熊野の自然環境が生み出した杉に触れて過ごす時間にしたい。
この地域の良さを体感しながら、地域の自然素材と共に育って欲しいと思っています。
そこに生えてる木は、その土地の自然の凝縮であると思っています。
その椅子に座る事で、客観的にその地域の良さや特性を見直す事が出来ると思うのです。
また、1人1人が手入れをしてもらい、7年後に入学してくる新入生の為に大切に扱う事は、
自分が育った地域の自然に意識を向け、それを大切にしようとする愛情と崇敬の心を育むものだと思っています。
子ども達をきっかけに、熊野の森の再生、循環型社会へと繋がっていく事を切に願っています。
私のこの思いにご賛同頂けましたら、是非ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
WACOCA: People, Life, Style.