チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は7月2日、後継者選定を巡り「輪廻転生」制度を存続するという声明を発表した。2024年12月、インド北部ダラムサラで撮影(2025年 ロイター/Priyanshu Singh)
[ダラムサラ(インド) 2日 ロイター] – チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は2日、後継者選定を巡り「輪廻転生」制度を存続すると発表した。自身が設立した非営利団体が転生を認定する唯一の権限を持つとし、中国による後継者選びを否定した。
6日に90歳の誕生日を迎えるダライ・ラマは、祝賀イベントの中で後継者選定について明らかにした。中国政府は国外に逃れているダライ・ラマを分離主義者と見なしている。
この日の声明で「ダライ・ラマ制度(輪廻転生)は存続すると明言する」と表明。伝統と制度維持のために自らが設立した非営利団体「ガンデン・ポタン基金財団」がチベット仏教の伝統に関する指導者らと協議の上、転生を認定する唯一の権限を持っていると述べた。
さらに、「彼らは過去の伝統に従って(後継者)捜索と認定の手続きを遂行すべきだ」とした上で「この件に干渉する権限を持つ者は他にはいない」と強調した。
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