
米実業家イーロン・マスク氏は30日、トランプ大統領が掲げる包括的な税制・歳出法案を改めて非難し、新たな政党が必要との考えを示した。写真は5月、ホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
[30日 ロイター] – 米実業家イーロン・マスク氏は30日、トランプ大統領が掲げる包括的な税制・歳出法案を改めて非難し、政府支出の抑制を公約に掲げながら、この法案を支持した議員らの議席を奪うと明言した。
マスク氏は6月初め、トランプ大統領肝いりの同法案を厳しく批判し、SNS(交流サイト)でトランプ氏と非難の応酬となったが、その後、自身の投稿に一部「行き過ぎ」があったとして後悔していると述べていた。
しかし、28日には法案への批判を再開。上院が公表した税制・歳出法案の最新版を「完全に狂気で破壊的だ」と批判した。 もっと見る
マスク氏は30日、さらに批判を強め、歳出削減を公約にしながら法案を支持した議員らは「恥を知るべきだ!」と述べた。
さらに「もし私がこの世で最後にやることになったとしても、彼らは来年の予備選挙で負けるだろう」と語った。
マスク氏は新たな政党が必要との考えを示した。
Xへの投稿で同法案を
「非常識な支出」と非難。
「われわれが一党制国家に住んでいるのは明らかだ!!本当に国民のことを気にかける新しい政党が必要だ」とした。
マスク氏は法案が国家債務を大幅に増加させ、自身が率いた政府効率化省(DOGE)によって達成した節約効果を帳消しにすると主張している。
マスク氏が議会に対してどれほどの影響力を持っているのか、また同氏の意見が法案の可決にどのような影響を及ぼすのかは依然として明らかではない。
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