米制裁法案、実施ならウクライナ和平努力に影響=ロシア大統領府

6月30日、ロシア大統領府はロシアに対する厳しい制裁法案を提出しているリンジー・グラム米上院議員(写真)の発言に留意しているとし、法案の支持者はウクライナ和平合意に向けた取り組みへの影響を考慮すべきだと述べた。米議会で25日撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

[モスクワ 30日 ロイター] – ロシア大統領府は30日、ロシアに対する厳しい制裁法案を提出しているリンジー・グラム米上院議員の発言に留意しているとし、法案の支持者はウクライナ和平合意に向けた取り組みへの影響を考慮すべきだと述べた。

グラム氏は29日、ABCニュースのインタビューで、ロシア産石油を購入する中国やインドなどの国々に500%の関税を課す制裁法案を採決にかけるべきだとトランプ大統領から言われたと語った。

グラム氏はトランプ氏の決断を「大きな進展」と呼び、これはウクライナ問題でロシアのプーチン大統領を交渉のテーブルに着かせる取り組みの一環であり、そのための「手段」をトランプ氏に与えるものだと語った。

ただ、トランプ氏には拒否権があり、法案が議会を通過したときに署名するかどうかを決めることができると強調した。

グラム氏の発言について聞かれたロシア大統領府のペスコフ報道官は30日、ロシアはグラム上院議員の立場を認識しており、同氏の発言に留意していると述べた。

「議員の見解はわれわれだけでなく、世界にも知られている。彼はロシアに対して強い嫌悪感を持つグループに属している。彼の判断に任せていたなら、これらの制裁はとっくに課されていただろう」と指摘。

「それが(ウクライナの)和平(プロセス)に役立っただろうか。それは、こうした取り組みを主導する人々が自問すべきことだ」と述べた。

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