カナダ政府は29日、米国との互恵的な包括的貿易取り決め締結に向け、米メタ・プラットフォームズやアルファベットなど大手テクノロジー企業を対象とするデジタルサービス課税(DST)を撤回すると発表した。
カナダのカーニー首相とトランプ米大統領は、7月21日までの合意を目指し、貿易交渉を再開することで一致した。カナダ政府が声明で明らかにした。
トランプ大統領は27日、カナダのDST導入を理由に同国との貿易協議を全て打ち切ると表明。1週間以内に新たな関税率を設定すると警告していた。
カナダの輸出は約4分の3が米国向けで、そこには石油や他の多くの商品、同国製の自動車・トラックの大部分が含まれており、米国との貿易協議で生じる経済的利害は非常に大きい。カナダは米国産品の最大の買い手でもある。
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カナダ政府は29日、米国との互恵的な包括的貿易取り決め締結に向け、デジタルサービス課税を撤回すると発表
Source: Bloomberg
アジア時間30日午前の外国為替市場では、米とカナダとの貿易交渉再開の報を受け、カナダ・ドルの対米ドル相場が上昇し、米ドルは対カナダ・ドルで一時0.3%安の1米ドル=1.3667カナダ・ドルで取引された。
カナダのDSTは、昨年成立した法律に基づき、カナダのユーザーから得るデジタルサービス収入のうち、年間2000万カナダ・ドル(約21億円)を超える部分に3%課税するもので、最初の支払期限が30日に設定されていた。大手テクノロジー企業は数十億ドルの負担を余儀なくされる恐れがあった。
カナダのシャンパーニュ・イノベーション・科学・産業相は「DSTの撤回は、交渉に不可欠な進展をもたらし、全てのカナダ人の雇用創出と繁栄実現に向けた取り組みを後押しする」とソーシャルメディアに投稿した。
米国とカナダとの二国間貿易は世界有数の規模であり、昨年の財・サービスの取引総額は9000億ドル(約130兆円)を上回る。しかし、トランプ氏の大統領選での勝利以降、両国間の緊張が高まった。
原題:Canada Drops Tax That Infuriated Trump to Restart Talks (1)、Canada Rescinds Digital Services Tax to Advance US Trade Talks、Canadian Dollar Gains as Country Says to Resume US Trade Talks(抜粋)
(動画クリップを追加して更新します)

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