台湾ドルが30日の取引終盤で急落した。先週末にも似たような値動きが見られ、台湾の中央銀行が通貨高抑制に向けて介入したとの観測が広がっている。

  ブルームバーグの集計データによれば、台湾ドルは29.9台湾ドルと対米ドルで2%を超える下落。1日の下落率としては2001年以来の大きさだった。台湾ドルが3年ぶりの高値を付けた27日にも、取引終盤に大きく伸び悩む場面があり、中銀が台湾ドル売り介入に動いたとの臆測を呼んでいた。

  公に話す権限がないとして匿名を条件に話したトレーダー3人によると、政府系銀行が米ドルを買ったとみられる。

  台湾中銀にコメントを求めたが、すぐには返答がなかった。

Sharp Move Again in Taiwan Dollar in Late Trading

 

 

  台湾ドルは年初来で10%超上昇しており、アジア通貨の中でも値上がりが目立つ。外国人投資家による台湾株買いや、輸出企業による米ドル売りのほか、台湾の資産運用会社が海外にある資金を戻すレパトリも影響している。

  だが、通貨高は輸出依存度の高い台湾経済にとってリスク要因となっており、米ドル建て資産へのエクスポージャーが大きい生命保険会社にも圧力がかかっている。

  オーバーシー・チャイニーズ銀行のシニア為替ストラテジスト、クリストファー・ウォン氏は「台湾ドル高に対する限界値が近づきつつあるかもしれないとの強いシグナルを『見えざる手』が市場に送っている」と分析。「短期的には、こうした急激な動きを市場が消化する中で、もみ合いが予想される」と述べた。

原題:Taiwan Dollar Falls Rapidly Again, Reinforcing Intervention Talk(抜粋)

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