インドの対米通商交渉、農業は「譲れない一線」=財務相

 6月30日 インドのシタラマン財務相(写真)は、米国と進めている通商交渉について、農業と酪農は「大きなレッドライン(譲ることのできない一線)」だと述べた。写真は2024年11月、ムンバイで撮影(2025年 ロイター/Francis Mascarenhas)

[ニューデリー 30日 ロイター] – インドのシタラマン財務相は、米国と進めている通商交渉について、農業と酪農は「大きなレッドライン(譲ることのできない一線)」だと述べた。

30日付の地元紙フィナンシャル・エクスプレスとのインタビューで「農業と酪農は非常に大きなレッドラインの1つであり、非常に慎重に対応している」と発言。

「私は大きくて素晴らしい美しい合意を望んでいる。当然だ」とし、貿易協定の早期締結がインドにより良い結果をもたらすと述べた。

米国は通商交渉で、農産品・エタノール市場へのアクセス拡大や、酪農、アルコール飲料、自動車、医薬品、医療機器市場へのアクセスの拡大を求めているが、インドの自動車・医薬品メーカーや中小企業は市場開放を段階的に進めるよう訴えている。

シタラマン財務相は、貿易協定を巡る交渉では、自動車産業などの懸念に「深い協議」を通じて対処すると述べた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.