岐阜市を中心に運行している「岐阜バス」は、ことし10月から路線バスの運賃を、平均でおよそ9%値上げする方針を決め、30日、国に申請しました。
岐阜バスを運営する岐阜乗合自動車によりますと、岐阜市内の均一区間の運賃を現在の230円から250円にするほか、それ以外の初乗り運賃も現在の180円から200円にするなど、全区間の平均でおよそ9%値上げする方針です。
値上げは、ことし10月1日から予定していて、申請が認められれば、おととし以来の運賃改定となります。
会社によりますと、路線バスの利用者数はコロナ禍前の9割程度にとどまっていて、依然として厳しい経営状況が続いているということです。
また、乗務員も不足していて、職場環境や待遇の改善に取り組む必要があるほか、新しい車両や設備の導入、燃料費の高騰などによりコストが増加していることも値上げの理由だとしています。
岐阜乗合自動車は「安全安心かつ快適な輸送サービスを継続的に提供するため、収支改善が必要と判断しました。ご理解を賜りますようお願いします」などとコメントしています。
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