6月26日、 独シーメンス・エナジー傘下で風力タービンを手がけるスペインのシーメンス・ガメサは、中国のレアアース(希土類)永久磁石サプライヤーに対し、欧州に生産を移すよう持ちかけている。写真はシーメンス・ガメサの風力タービン。サムディオで2017年6月撮影(2025年 ロイター/Vincent West)
[エルランゲン(ドイツ) 26日 ロイター] – 独シーメンス・エナジー(ENR1n.DE), opens new tab傘下で風力タービンを手がけるスペインのシーメンス・ガメサは、中国のレアアース(希土類)永久磁石サプライヤーに対し、欧州に生産を移すよう持ちかけている。中国による供給制限を受け、同国からの輸入への依存度を減らす狙い。
中国の輸出許可が遅れているため、欧州の自動車メーカーとサプライヤーは代替品探しに奔走し、欧州全体で生産停止の恐れに直面している。
風力発電業界も中国で加工されるレアアース、特に風力タービンの主要部品である永久磁石に使用されるネオジムに依存しているが、今のところ輸出許可の遅延の影響は受けていない。
洋上風力発電で世界最大手のシーメンス・ガメサは今週、TDK(6762.T), opens new tabから永久磁石を調達する契約を締結するなど、既に中国からの脱却を目指して供給元の多角化を図っている。
シーメンス・ガメサのカリーナ・ブレーム最高執行責任者(COO)は、中国のサプライヤーと「欧州で工場を建設する可能性」について話していると説明。「公正な競争の一環として持続可能な組織への投資がここ(欧州)で行われるなら、それは間違いなく選択肢になる」と述べた。
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