プーチン氏、OPECプラスの増産継続示唆 夏季の需要増見込み

ロシアのプーチン大統領は27日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は特に夏季に世界的な石油需要の増加を予測しているとし、大幅な増産を継続する可能性を示唆した。2024年5月撮影(2025年 ロイター/Leonhard Foeger)

[モスクワ 27日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は27日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は特に夏季に世界的な石油需要の増加を予測しているとし、大幅な増産を継続する可能性を示唆した。

「OPECプラス」の有志8カ国は4月、価格の低迷と需要の減速にもかかわらず、自主減産の一段縮小で合意。5月から日量41万1000バレル生産を拡大すると発表した。

プーチン氏は記者団とのテレビ会見で、「経済自体の成長により、世界で消費される原油と石油製品の量は増加している」と指摘。「生産量の拡大はOPECプラスの枠組み内で合意した量のみであり、特に夏季の需要増加を見込んだものだ」と述べた。

さらに、欧州によるロシア産原油の取引価格上限を現行の1バレル=60ドルから45ドルに引き下げる提案については、「制裁を強化するほど、制裁を導入する側にとって不利になる」と言及。ロシアの石油供給を「遮断」することは不可能であり、制裁がロシアに大きな影響を与えることはないとの考えを示した。

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