公開日時 2025年06月28日 05:00

ルーツの親戚の名前確認 「礎」で4世ロドリゴさん ペルーから留学中
自身のルーツの沖縄で初めて親戚の沖縄戦犠牲者の名前を見つけた桑江安座間ロドリゴ良明さん=23日、糸満市摩文仁の平和の礎

この記事を書いた人

アバター画像
琉球新報朝刊

 「あなたを見つけることができて、とてもうれしい」。ペルーからの県費留学生の桑江安座間ロドリゴ良明さん(22)が慰霊の日の23日、糸満市摩文仁の平和の礎で、沖縄戦で犠牲になった沖縄の親戚の名前を初めて確認し、手を合わせた。
 ロドリゴ良明さんはペルーの首都リマ生まれの県系4世。ペルーの大学は5年制でペルー応用科学大学の4年生。県の留学制度を利用し今年4月から1年間、沖縄国際大学で日本語を学んでいる。
 沖縄留学で沖縄の親戚に初めて会ったとき「良明、お帰りなさい」と言われた。初対面なのに、なぜ「お帰り」かと不思議に感じた。
 母の兄から言われたことを思い出した。「良明はいつも家族と一緒」。沖縄でも家族は一緒。ペルーにいた時と感覚が一致して「とてもうれしかった」。
 平和の礎に、父方の桑江良男さん(名護市)と、母方の安座間善正さん(北中城村)の名前を見つけた。ひざまずき喜びを伝えた。会ったことはない親戚の名前を見つけたことで「私に幸運と健康を与えて、私を守ってくれる」と感謝した。「同じ過ちを繰り返さないために過去を忘れてはいけないと思う。憎しみやわだかまりを越えてよりよい世界を築いていくことが大切だ」。ペルーでは沖縄県人会に入り、ルーツである沖縄に触れてきた。将来は貿易を通じてペルーと沖縄、日本をつなぎたいとの夢を抱く。(滝本匠)

WACOCA: People, Life, Style.