フランスとスペインが27日発表した6月のインフレ率は前月からわずかに伸びが加速した。ただ、欧州中央銀行(ECB)当局者の間に懸念は広がっておらず、年内にインフレ率を持続的に目標の2%に戻せるとの楽観が続いている。
フランスの6月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で0.8%上昇。市場予想をわずかに上回った。5月は4年半ぶり低水準の0.6%上昇だった。スペインは同2.2%上昇と、アナリスト予想に一致した。
両国のインフレ統計は、ユーロ圏でのインフレが比較的落ち着いていることを示しており、ECBがこの1年で8回にわたる利下げを実施できた背景にもなっている。ECBの予測によれば、2026年にはインフレ率が一時的に目標を下回る見通しだが、その後は軍事費やインフラ投資の増加による景気回復が物価上昇を後押しし、27年には再び2%に戻ると見込まれている。
フランスの6月のインフレを押し上げたのはサービスで、CPIは前年同月比2.4%上昇。一方、製造品は0.2%低下と、マイナスが続いている。
スペインでは主に燃料価格の上昇が要因となり、食品や非アルコール飲料の値上がりも一因となった。
原題:French, Spanish Prices Tick Up But Not Enough to Worry ECB (1)
(抜粋)

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