「佐藤健」三浦春馬さん一周忌 実母が語った「ファンへの思い」「春馬のことを考えてくれるファンの方々がいることは知っています」

 俳優の三浦春馬さんが30歳の若さで命を絶ったのは、昨年7月18日のことだった。三浦さんの死後、実母と所属事務所の不和が報じられたが、まもなく一周忌を迎えるいま、関係は改善に向かいつつあるようだ。

この1年間、故人を愛してやまない人々が、心穏やかに彼の死を悼む場所や機会は用意されてこなかった。一周忌を迎えるにあたり、所属事務所のアミューズはファンに向けた「特別な場所」を用意すると発表。「お別れの会」ではなくウェブ上に特設サイトを設けて、命日に生前の雄姿を収めた映像などを公開する運びとなった。

 三浦さんの死後、アミューズと実母との不和も取り沙汰された。当初、三浦さんの死は労災ではないかという疑念を抱いていたためだが、現在の心境は変化しているという。

「春馬さんが亡くなられた当初は、その疑問をお母さんが所属事務所にぶつけたことはありました。しかし、何度も話し合いを重ねて時間が経つ中で、お母さんも所属事務所はしっかりやっていたと思うに至り、問題なく連絡を取り合う関係になっていったと思います」(実母の代理人を務める大坪和敏弁護士)

 改めて三浦さんの実母に今の心境を聞くと、

「春馬のことを考えてくれるファンの方々がいることは知っています。1年が経って、皆さんそれぞれ思うところはあると思いますが、それは個々の胸の中にとどめておく話であって、私の方から何か話すようなことはありません……」

 7月15日発売の週刊新潮では、お墓の行方をふくめ、春馬さんの一周忌を詳しく報じる。

原点としたのは「美女と野獣」 細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』公開 声優に豪華すぎる俳優陣も

 インターネットの世界は“匿名”だから本音を言いやすいのでしょうか? なぜ人は、ネットの世界だと心が解放されたように自然になれるのでしょうか? リアルとファンタジーの絶妙なマリアージュ。内気な田舎の女子高生が現実と仮想世界を行き来する『竜とそばかすの姫』が7月16日(金)、全国東宝系で公開です。

主人公は、高知の自然豊かな田舎に住む17歳の女子高校生・すず。シャイで自分に自信が持てない彼女は幼い頃に母親を亡くし、父親と2人で暮らしています。母と一緒に歌うことが大好きだったのですが、その死をきっかけに歌えなくなり、父との関係にも溝ができています。

 ある日、親友に誘われて、全世界で50億人が登録するインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加することになります。<U>では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作って、まったく別の人生を生きることができるそうです。しかもボディシェアリング機能で隠れた能力が引き出され、常に本人の生体情報と連動しています。

「ようこそ、<U>の世界へ」

 歌えないはずのすずですが、<U>の中では「ベル」と名付けたAsとして自然と歌うことができました。聴く人が“自分のために歌ってくれている”と感じる、魅力的で不思議な歌声です。ベルの歌は瞬く間に話題となり、美貌を持つ歌姫として世界中の人気者になります。

「誰しもが皆、秘密を抱えている」
「これは、私だけの秘密」

 ベルのコンサートの日。世界中で数億人が見つめています。

 突然、轟音とともにベルの前にうす汚ない竜が現れて、コンサートは無茶苦茶にされてしまいます。

「なにもの?」

 竜が抱える大きな傷の秘密を知りたい、とベルは竜に近づき、竜もまたベルの優しい歌声に少しずつ心を開きます。

 一方、正義を掲げるAsたちが竜の正体を暴こうと執拗に追いかけます。仮想と現実、両方の世界に誹謗中傷があふれます。

「ベルのライブを台無しにしやがって」
「ここから出ていけ」
「竜を倒さなければ、<U>の平和は保たれない」

 こうした中、ベルは竜を探し出して救いたいと願います。

「あなたは誰?」
「あなたはなぜ乱暴するの? ねえ答えて」

「君は何もわかっていない」

 仮想世界<U>のベルと現実世界に生きるすずは、どう行動するのでしょうか?

 細田守監督は名作『美女と野獣』を原点として、『サマーウォーズ』で描いたインターネットの世界を題材に、この最新作で映像と音楽を大きく進化させています。無限に広がるインターネットの世界を表現するビジュアルは華やかできらびやかで、自然とスクリーンに吸い込まれます。

 主人公・すず/ベルの二役を演じるのは、京都出身のミュージシャン、中村佳穂。今作は曲がすごいです! 映画に登場する彼女の歌声にあなたは圧倒されるでしょう。

 すずの幼なじみのしのぶくんは成田凌、世界中から非難を浴びる謎の竜は佐藤健。このほか声優陣は染谷将太・玉城ティナ・幾田りら・役所広司ら。

 質の高いエンタメとして楽しめる贅沢な劇場アニメ。悩みながらも希望を見つける少女の姿を通じて、現代の家族が抱える問題やネット社会の歪みを指摘します。7月16日(金)公開。(SJ)

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