25日のパリ株式市場で、デジタル決済を手がけるワールドラインの株価が40%余り落ち込み、約5億ユーロ(約850億円)の時価総額を消失した。同社が顧客の不正に加担した疑いがあるとの報道が嫌気されている。

  ワールドライン株の下落は一時41%を超え、複数回にわたり取引が停止された。全欧州的な調査報道ネットワーク、EICに加盟するオランダ、ドイツ、北欧の各紙が報じた一連の記事によると、ワールドラインは警告を無視して取引が禁止されている、または高リスクの顧客との取引を続け、実質的に不正取引の継続を可能にしていた。

Worldline Drops to Record Low | Shares have been plunging over the past four years

ワールドライン株、過去最安値に下落

 

  ワールドラインの2030年償還債は額面1ユーロ当たり最大11セント下落し、90.6セントで取引されている。

  ワールドラインの時価総額は24日終値に基づくと13億ユーロに上っていた。同社は発表文で、経営陣と取締役会は「規制およびリスク予想基準の厳格な順守と、関連規則および手続きを一切の容赦もなく厳しく執行することに完全にコミットしている」と表明した。

  オランダ紙NRCの記事によると、ワールドラインは「ここ数年」、会社にとって大きな利益となるが不正取引の割合が高い顧客に対し、リスク管理部門が厳格な審査を求めていたにもかかわらず、取引を禁止するなどの措置をとらなかった。また、スウェーデン紙ダーゲンス・ニュヘテルは、クレジットカードのビザが警告を発した複数の高リスク顧客について、ワールドラインはベルギー支社からスウェーデン子会社に管理を移し、取引の発覚を隠そうとしたと報じた。

  ワールドラインの代表は発表文以上のコメントを控えた。同社は毎年数千億ユーロの決済を処理し、決済処理で欧州最大手だと自任している。

原題:Worldline Shares Tumble on Customer Fraud Cover-Up Reports (3)(抜粋)

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