6月25日、インド準備銀行(中央銀行)は発表した月報で、貿易摩擦と地政学的緊張という二重のショックにより世界経済が不安定になっている中でも、国内経済はなお底堅いとの見解を示した。写真は、RBI本店。2010年11月、ムンバイで撮影(2025年 ロイター/Danish Siddiqui)
[ムンバイ 25日 ロイター] – インド準備銀行(中央銀行)は25日に発表した月報で、貿易摩擦と地政学的緊張という二重のショックにより世界経済が不安定になっている中でも、国内経済はなお底堅いとの見解を示した。
中銀は今月、低インフレで成長支援に注力する余地が生じたとして、主要政策金利を予想以上の50ベーシスポイント(bp)引き下げ、銀行の預金準備率(CRR)も100bpと大幅に引き下げた。
中銀は「経済の現状」と題した記事で、「世界的に不確実性が高まる中、2025年5月のさまざまな高頻度指標は、インドの工業・サービス部門で経済活動が底堅いことを示している」と指摘。
「農業部門では、24─25年度に主要作物の大半で生産が幅広く増加した。国内物価情勢は引き続き穏やかで、5月の総合インフレ率は4カ月連続で目標を下回った」と述べた。
政府が12日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.82%上昇で、6年超ぶりの低い伸びとなった。
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