米スターバックスは、米国やカナダの直営店舗を対象に顧客がドリンクをカスタマイズする際の料金体系を簡素化した。シロップやソースの追加料金を統一し、サービス向上につなげるとしている。

  24日から始まった新たな仕組みでは、追加される量や種類にかかわらず料金は一律で0.80ドル(約116円)となる。これまではシロップやソースの風味によって異なる価格が設定されていた。

  同社の広報担当者によると、すでに風味がついているモカなどのドリンクへの追加やクラシックシロップは無料。

  その他のメニューについては、分量に応じて追加で課金される。例えば抹茶パウダーはスクープ1杯分で1ドル、ドライフルーツ1人前は0.50ドルとなる。追加料金と合わせたドリンクの総額は、一つ上のサイズのドリンクの価格を上回らないように上限が設けられる。

  また、一部の顧客を対象にモバイルアプリの決済画面に進む前にドリンクをカスタマイズした価格の変化をリアルタイムで確認できる新たな機能を試験運用している。

  スターバックスのブライアン・ニコル最高経営責任者(CEO)は、追加料金がいくらになるのか知りたい顧客にとって、価格体系の複雑さが障壁となっていたと語る。

  ニコルCEOは売り上げの回復に向けて、サービスの迅速化や店舗の快適性の向上、それにメニューの刷新にも取り組むとしている。

原題:Starbucks Is Changing How It Charges for Extra Syrup, Matcha (1)(抜粋)

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