ヴァージン・オーストラリアが再上場、IPOで4.39億ドル調達

 6月24日、豪航空会社ヴァージン・オーストラリアは、オーストラリア証券取引所(ASX)に上場し、株価は8.3%上昇した。写真は豪シドニーのキングスフォード・スミス国際空港を飛び立つヴァージン・オーストラリア機。2020年3月撮影(2025年 ロイター/Loren Elliott)

[シドニー 24日 ロイター] – 豪航空会社ヴァージン・オーストラリアは24日、オーストラリア証券取引所(ASX)に上場し、株価は11.4%高の3.23豪ドルで引けた。

株式時価総額は25億8000万豪ドル(17億ドル)に達し、金融関係者の間では国内上場市場の活性化を期待する声が出ている。

新規株式公開(IPO)では6億8500万豪ドル(約4億3900万米ドル)を調達した。

IPO価格は1株当たり2.90豪ドルで2億3620万株を売却、完全希薄化ベースで企業価値は23億2000万豪ドルとなった。

カンタス航空(QAN.AX), opens new tabに次ぐオーストラリア第2位のシェアを持つヴァージンは任意管理手続き(日本の民事再生法に相当)に入った後、プライベートエクイティ大手のベイン・キャピタルが負債を含め35億豪ドルで買収して救済。2020年に上場廃止となった。今回、再上場を果たしたことになる。

目論見書によると、ベインの持ち株比率は約70%から39.4%に低下。ヴァージンに最近出資したカタール航空の持ち株比率は23%で維持される。

ロイターが確認したタームシートによると、IPOは強い需要を集め、機関投資家はブックビルディング中に公募規模を上回る注文を出した。カンタス航空の株式より30%近く割安に設定されたことが購入の動機になった、とファンドマネージャーは指摘している。

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Scott Murdoch has been a journalist for more than two decades working for Thomson Reuters and News Corp in Australia. He has specialised in financial journalism for most of his career and covers equity and debt capital markets across Asia and Australian M&A. He is based in Sydney.

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