県は、整備を予定している熊本空港と大津町をつなぐ「空港アクセス鉄道」について、これまで示していた予定ルートの幅を絞り込んだ新たな案を公表しました。

空港アクセス鉄道は、熊本空港とJR豊肥本線の肥後大津駅の間、およそ6.8キロの区間を結ぶ計画の路線で、県は2027年度の着工、2034年度末の開業を目指しています。

県は環境への影響を調べるとともに、鉄道が通る予定ルートの絞り込みを進めていて、今月、新たな案を示しました。

それによりますと、これまで公表されていたルートの幅が1.5キロほどだったのに対し、およそ500メートルまで絞り込まれています。

新たなルート案では、肥後大津駅で豊肥本線と分岐したあと右に大きくカーブし、途中から高架線となったあとは国道57号線の上をまたぐ形となります。

また、熊本空港がある高遊原台地を通る区間はトンネル構造となり、空港の駅は将来の発展が期待できるとして、敷地外の南側の地上に整備するとしています。

県では、こうした整備に必要な概算の事業費をこれまで410億円程度と見込んでいましたが、このところの物価高騰を踏まえて見直しを進めていて、ことし9月の定例県議会で改めて示すことにしています。

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