世界最大の牛乳生産国であるインドは、年間約2億トンを生産し、世界の生産量の3割を占める。国内の乳牛の多くは小規模農家により飼育され、家族単位での酪農が主流である。牛乳はインドの食文化に深く根ざしており、チャイやヨーグルト、ギーなど、食生活に欠かせない。また、ヒンズー教では牛が神聖視され、乳製品は神への供物としても用いられるなど文化的・宗教的にも大きな意味を持っている。

 乳製品市場は経済成長と都市…



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