6月19日、デンマーク領グリーンランドは航空宇宙、エネルギー、防衛などの分野で使用され、中国が輸出規制を課している重要な金属であるモリブデンの採掘を目的とした欧州連合(EU)が支援するプロジェクトに、30年間の採掘許可を与えた。写真はグリーンランドの旗。シシミウで2024年7月撮影(2025年 ロイター/Ritzau Scanpix/Ida Marie Odgaard)
[コペンハーゲン 19日 ロイター] – デンマーク領グリーンランドは19日、航空宇宙、エネルギー、防衛などの分野で使用され、中国が輸出規制を課している重要な金属であるモリブデンの採掘を目的とした欧州連合(EU)が支援するプロジェクトに、30年間の採掘許可を与えた。
トランプ米大統領が購入に関心を示す資源が豊富なグリーンランドでは、過去1カ月間に鉱業セクターの活動が活発化している。
政府の発表によると、今回の許可はカナダのトロント市場に上場しているグリーンランド・リソーシズ(MOLY.NLB), opens new tab に与えられた。同社は欧州原材料同盟(ERMA)の支援を受け、グリーンランド東部のMalmbjerg鉱山プロジェクトのライセンスを保有している。
同社によると、この鉱山は年間平均3280万ポンドの濃縮モリブデンを生産でき、欧州のモリブデン使用量の約25%を供給できる可能性があるという。
中国はトランプ米大統領が中国製品に高関税を課したことを受け、2月上旬にモリブデン関連製品を含む5種類の金属に輸出規制を導入した。
米地質調査所によると、中国は昨年、世界のモリブデン生産量の約40%を占めた。
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