トランプ米大統領はイランを攻撃するか2週間以内に決定を下すと、ホワイトハウスのレビット報道官が19日、記者会見で述べた。

  トランプ氏は近い将来、イランとの交渉が行われる可能性があると考えており、外交的解決は依然として選択肢だと認識しているとレビット氏は述べた。

  戦争に反対する米国民は「トランプ大統領を信じてほしい」と同氏は述べ、大統領は「力」の行使を恐れてはいないとも語った。

  これに先立ち、CBSはトランプ氏がイラン中部フォルドゥのウラン濃縮施設を無力化することが必要だと考えていると、匿名の関係者の話として報じた。トランプ氏は「ほとんど選択肢はない」と認識しているという。

  報道によると、トランプ氏はイランへの攻撃に踏み切るか最終決定には至っていないものの、フォルドゥ核施設の爆撃に伴うリスクと利点について説明を受けた。またイランが核開発の放棄に応じる可能性を踏まえ、トランプ氏はこれまで攻撃を控えてきたとCBSは伝えている。

  一方、イスラエルは同日、イランの核関連施設への攻撃をさらに拡大した。一連の攻撃により、イランの政権崩壊につながることもあり得ると警告している。両国とも、トランプ米大統領が対イラン攻撃に踏み切るのか、決定を注視している。

  ネタニヤフ首相は同日、イランの核および弾道ミサイルの能力破壊が軍事作戦の目的であることには変わりはないとしつつ、政権交代を促す「条件を整える可能性がある」と述べた。

  イランの最高指導者ハメネイ師を標的とすることを意味するのかとの質問に対しては、「誰一人として免れられない」と応じた。

  これに先立ち、イスラエルのカッツ国防相はハメネイ師を名指しして「責任を問われる」と述べていた。イランが発射したミサイルが南部のソロカ病院に着弾したことを受けた発言。同国の病院が被弾するのは衝突開始以来初めてで、両国の民間人にとって戦争に巻き込まれるリスクが鮮明となった。イスラエル保健省によると、被弾した部署は数時間前に避難しており、負傷者は軽傷にとどまった。

  関係者によると、米当局者は数日以内にイランに攻撃する可能性に備えている。関係者1人によると、複数の連邦機関の上層部も攻撃の準備を始めているという。

関連記事:米国のイラン攻撃、数日内の可能性に政権高官備える-戦闘続く (1)

  イスラエル側も、軍事攻撃を緩める兆しは見れない。19日未明にかけてイラン国内の数十カ所を戦闘機で攻撃。イラン西部アラクにある稼働していない原子炉も標的となった。

  アラクの施設を巡っては、核兵器に用いられる核物質プルトニウム生産の役割を果たす可能性があるとして、かねて国際社会から厳しい視線が注がれていた。将来的に再処理能力が整えば、核兵器製造にも転用可能と考えられるためだ。

  ドイツ、フランス、英国の外相は20日、スイスのジュネーブでイランのアラグチ外相と対面で協議を行う予定だ。欧州連合(EU)のカラス外交安全保障上級代表(外相)も出席する。一方、ルビオ米国務長官はイタリアの外相と電話協議を行ったほか、19日にワシントンでラミー英外相と会談する見通し。

A firefighter walks past damage at Soroka Medical Center in Beersheba, Israel, on June 19.

ミサイルが着弾したソロカ病院の現場にかけつけた消防隊員(19日)

Photographer: Leo Correa/AP Photo

 

原題:Trump to Make Iran Strike Decision Within 2 Weeks: Leavitt (1)、Israel-Iran War Intensifies as Trump Weighs Joining Attacks (1)、Trump Thinks Disabling Iran’s Fordow is Necessary, CBS Reports(抜粋)

(CBSの報道とイラン外相らの協議予定について追加して更新します)

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