
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は、域内の金融統合の進展を加速し、住民の貯蓄をプールして投資を維持することに向けて期限を設定すべきとの考えを示した。資料写真、4月撮影(2025年 ロイター/Abdul Saboor)
[ミラノ 18日 ロイター] – 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は、域内の金融統合の進展を加速し、住民の貯蓄をプールして投資を維持することに向けて期限を設定すべきとの考えを示した。学生らの会合で講演した。
欧州連合(EU)は第二次世界大戦後に鉄鋼や石炭で行ったように、人工知能(AI)共同体のようなものを作るべきと主張。今すぐ行動を起こし、その能力を高めれば、欧州はAIで米国や中国に追いつくことができるとした。「リソース、才能、資金をAIに集中させれば、まだチャンスはある。これが、私がAI欧州共同体の設立を呼びかける理由だ」と語った。
そのためには、EUは自国民の貯蓄をより多く保持し、域内に投資する方法を見つける必要がある。貯蓄の大部分は現在、他の市場、主に米国に向かい、そこで投資に充てられている。欧州市場はその断片性から、金融資本にとって特に魅力的ではないとし、ドラギ前伊首相らが欧州の競争力に関する報告書で概説した対策を速やかに採用するよう求めた。
「われわれは遅すぎる」とし「期限を設けることを望む。例えば、欧州の経済・金融の統合を2028年1月1日までに確立するというように」と述べた。
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