欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのパネッタ・イタリア中銀総裁は18日、ミラノで講演し、ユーロ圏の経済見通しには「重大な」リスクが存在し、当局者はその評価に苦慮していると語った。
パネッタ氏は、トランプ米大統領による関税措置や中東での戦闘により、金融政策は「極めて不確実性の高い状況下で」運営されていると指摘した。
パネッタ氏は「マクロ経済の見通しは、重大かつ数値化が難しいリスクにさらされている。こうしたリスクは、一方では米国の通商政策における矛盾したシグナル、他方ではイスラエルとイランの間の最近の紛争激化から生じている」と説明した。
ECBはインフレ率を目標とする2%前後に近づけるために、過去1年間で8回利下げしており、政策担当者らは、経済環境の急変にも対応できる態勢が整っていると示唆している。
ECB政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行(中銀)総裁はミラノで記者団に対し、「責務はほぼ達成した」と述べ、「今後数年間のインフレ率はわれわれの目標に近いとみている。これは良いニュースだ。金利について言えば、中立的な水準にいる」と続けた。
投資家やアナリストは、ECBが7月の政策委員会会合で金利を2%に据え置くと予想している。ただ、政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は同僚らに対し、柔軟かつ実利的であるよう繰り返し求めている。同氏は17日、地政学的緊張の高まりを受けて、ユーロの為替レートや原油価格に注視する必要があると強調した。

ブルームバーグの調査に応じたアナリストらは、9月に中銀預金金利がもう1段階引き下げられ、1.75%になると予想している。その実現は、7月に終了予定の欧州連合(EU)と米国の通商協議の結果に大きく左右される見通しだ。
原題:ECB’s Panetta Says Economic Outlook Faces Substantial Risks (2)
(抜粋)
(第5段落を追加します)

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