国際エネルギー機関(IEA)は中国の石油需要について、従来予測より早く伸びが止まるとの見通しを示し、世界的な供給過剰の可能性をあらためて強調した。
IEAは、2030年までの中国石油消費見通しを日量約100万バレル下方修正した。中国国内で電気自動車(EV)が急速に普及していることが背景だ。中国の石油需要は27年にピークを迎え、世界全体の需要もその2年後に頭打ちとなると想定している。
イスラエルとイランの衝突を受け、エネルギー供給への懸念が高まっているものの、ビロルIEA事務局長は「今後数年間、石油市場は十分な供給が見込まれる」とコメントした。

IEAが17日発表した報告書によると、中国の石油消費は27年までに最大で日量1690万バレルに達し、それ以降は減少に転じる見込み。このピーク時期は、以前の予想より約2年早まった。
EVの利用急増に加え、高速鉄道の発展や天然ガスを燃料とするトラックの導入が、石油消費を押し下げる。
IEAはまた、世界的な石油需要の伸びが今後数年は「わずか」にとどまると分析。消費が29年に日量1億550万バレルでピークに達し、30年には若干減少する見通し。
昨年は、世界の石油需要が29年に日量1億560万バレルで「横ばい」になると予想していた。
IEAは同日発表した最新月報で、「大きな混乱がなければ、25年の石油市場には十分な供給がありそうだ」との見方を示した。
原題:China’s Oil Demand Will Peak Earlier Than Expected, IEA Says、 Oil Market Well Supplied Despite Middle East Fears, IEA Says (抜粋)
(最終段落に月報を追加して更新します)

WACOCA: People, Life, Style.