日本サッカー協会は、スペイン女子代表と戦う国際親善試合のメンバーを発表しました。WEリーグと欧州がシーズンオフということでアメリカ女子プロサッカーリーグ・NWSLでプレーする選手が多く選出されています。日本時間 6月28日(土)4時キックオフ。ABEMAでライブ配信されます。
欧州最強・スペイン女子代表に挑むなでしこジャパン(日本女子代表)18人を発表
GK
1 山下 杏也加 マンチェスター・シティ(ENG)
12 スタンボー 華 エンジェル・シティFC(USA)
DF
4 熊谷 紗希 ロンドン・シティ・ライオネス(ENG)
5 守屋 都弥 エンジェル・シティFC(USA)
1 北川 ひかる BKヘッケン(SWE)
3 南 萌華 ASローマ(ITA)
2 宝田 沙織 セレッソ大阪ヤンマーレディース
6 古賀 塔子 フェイエノールト(NED)
MF
14 ⾧谷川 唯 マンチェスター・シティ(ENG)
18 杉田 妃和 ポートランド・ソーンズFC(USA)
16 三浦 成美 ワシントン・スピリット(USA)
10 ⾧野 風花 バプールFC(ENG)
7 宮澤 ひなた マンチェスター・ユナイテッド(ENG)
15 藤野 あおば マンチェスター・シティ(ENG)
17 浜野 まいか チェルシー(ENG)
19 谷川 萌々子 バイエルン・ミュンヘン(GER)
FW
11 田中 美南 ユタ・ロイヤルズ(USA)
20 松窪 真心 ノースカロライナ・カレッジ(USA)
スペインでのプレーを楽しみにしている三浦成美選手
前回のブラジル遠征では、追加招集だった三浦成美選手も選出されました。12歳から25歳に至るまで14年間にわたり日テレ・東京ヴェルディベレーザでプレー。2023年2月にNWSのノースカロライナ・カレッジへ移籍。今シーズンからワシントン・スピリットでプレーしています。
NARUMI SOCCER CLINIC IN WASHINGTON DC 三浦成美選手はワシントンD.C.でサッカー教室を開催 画像提供:三浦成美選手
ワシントン・スピリットで世界の女子サッカーの最先端を経験する選手
生活拠点となっているワシントンD.C.で6歳から12歳の日本人を対象にしたサッカー教室(https://www.instagram.com/p/DJaTNq4smmy/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
)も開催します。サッカーを通して、アメリカで生活する日本人同士がお互いに励まし合い、支え合う横のつながりを育てたいと考えています。日米の所属チームで、中盤の要のポジションを任されてきた三浦選手らしい発想です。
三浦選手は世界の女子サッカーの最先端に触れている選手といえます。ワシントン・スピリットには、年収が3億円を超えると報道されるトリニティ・ロドマン選手ら世界のスター選手が所属します。監督は若き名将・ジョナタン・ジラルデスさん。FCバルセロナを指揮した2年間にUEFA女子チャンピオンズリーグを含む6つのタイトルを獲得し女子サッカー界にその名を轟かせた33歳です。オーナーはミシェル・カンさん。今、最も女子サッカー界に強い影響力を持つ投資家。OLリヨン、ロンドンシティ・ライオネス(熊谷紗希選手が所属)のオーナーでもあります。
三浦選手は、今後の目標の話題になると「自らのピークは30歳になるはず」と話します。なぜなのでしょうか。28歳の誕生日直前にお聞きしました。
三浦成美選手
アメリカでプレーした3シーズンで生まれた変化
高倉麻子監督(当時)は、三浦選手をなでしこジャパン(日本女子代表)の中盤の要に重用。FIFA女子ワールドカップフランス2019、東京2020大会の全試合で起用しました。
「21歳のときにワールドカップに出させてもらいました。今、思えば、本当に、ただがむしゃらにやっていたな、という印象です。それは、先輩たちが伸び伸びとプレーさせてくれたからだと思います。」
小柄な選手です。的確なポジショニングと状況判断に優れ、左右へのパスのつなぎ役として周囲の選手を生かすテクニシャンの印象がありました。しかし、最近の三浦選手は縦への勝負が目立ち、かなりプレースタイルに変化が感じられます。トレーニングを見ると、その存在だけで相手に圧力をかける迫力も増しました。
「いろいろな経験もして変わったと思います。女子サッカーのため、日本のために何ができるか……ただ上手いだけじゃ応援してもらえない。『応援したいな』と思ってもらえる選手やチームにならないといけない。」
三浦成美選手
アメリカ女子プロサッカーリーグ・NWSLは順調に入場者数を増やし、2023年にレギュラーシーズンの平均入場者数が1万人を突破しました。たくさんのファン・サポーターに囲まれ「選手は自分にフォーカスするだけでなく、サッカー選手として(ファン・サポーターに)与えているものを自覚している」と、アメリカでの選手生活で自らが受けたインパクトを振り返ります。
ワシントンD.C.で身につけたバルセロナ流
「バルセロナに行かないとできないことをワシントンD.C.でできている。すごく良い経験をしている。」
ワシントンD.C.での充実した毎日が、自らのレベルアップにつながっていることを実感しています。
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