ユーロのお札やコイン
ヨーロッパ(欧州)の南東にある国、ブルガリアが2026年から「ユーロ」というお金を使うことになりました。ユーロは欧州の国際組織「欧州連合(EU)」の共通のお金です。使うEUの国はこれで21か国になります。EUって? いくつもの国で同じお金を使うとどんないいことがあるの?など、欧州の経済にくわしい第一生命経済研究所首席エコノミストの田中理さんに聞きました。(小貫友里)
田中理さん 第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト。欧州経済の研究をしている 本人提供
欧州の平和のため作ったEU
EUは、欧州でいくつもの国が経済や政治で協力するために作った大きなグループです。
田中さんは、欧州がまとまる理由には「平和」があるといいます。「欧州では20世紀前半に2度も、激しい戦争がありました。もう二度と欧州人同士で戦争をしないと不戦のちかいを立て、その手段として地域を一つにしていくプロジェクトを始めたのです」
第2次世界大戦以降、勢いを増してきたアメリカや、アジアの新興国に、グループになることで対応しようという考えもあります。1993年に発足し、いま27か国が加盟しています。
答えは記事の一番下に
共通のお金ユーロで交流は活発化
共通のお金「ユーロ」は、1999年からドイツやフランスなどEUの11か国で使い始め、いまでは約3億5千万人が使っています。EUの国は、国内の物の値段や財政が安定しているなど、条件が整えばユーロを使うことが認められます。別々の国が同じお金を使うと、「経済や貿易のやりとりが活発になる」と田中さんはいいます。
外国とお金のやりとりをする場合、その時々でお金を交換する値段が変わります。たとえば日本が1ユーロの物を買おうとすると、1ユーロが160円の日も140円の日もあります。同じお金を使っていれば、はらう金額はいつでも変わらず、ビジネスがしやすくなります。ほかにも両替がいらないと、旅行など国をこえた移動がしやすくなります。
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著者
小貫友里
(朝日小学生新聞)
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