イスラエルのイラン攻撃による原油高、独経済に打撃=DIW

ドイツ経済研究所(DIW)が13日、イスラエルとイランの軍事衝突が原油価格の上昇につながれば、ドイツ経済の見通しが悪化する可能性があるとの分析を示した。ベルリンで昨年11月撮影(2025年 ロイター/Lisi Niesner/File Photo)

[ベルリン 13日 ロイター] – ドイツ経済研究所(DIW)が13日、イスラエルとイランの軍事衝突が原油価格の上昇につながれば、ドイツ経済の見通しが悪化する可能性があるとの分析を示した。

DIWのチーフエコノミスト、ジェラルディン・ダニークネドリク氏は「もし原油価格が著しく上昇すれば、経済の大きな抑制要因となるだろう」と述べた。

石油とエネルギー価格は景況感を左右する主要な要因であり、個人消費に悪影響を及ぼすと指摘した。「一般家庭は欧州中央銀行(ECB)の発表よりも、日々実感するガソリンや軽油の値段に強く影響を受ける」と語った。

インフレが持続的に上昇するには、エネルギー価格により恒久的な影響が明確に表れる必要があるが、エネルギー価格の上昇は景況感や個人消費に短期的にも非常に大きな影響を与えると述べた。

DIWは第1・四半期の独国内総生産(GDP)が予想を上回ったことを受けて、通年の成長率予想を従来の0.1%から0.3%に上方修正した。

政府の投資パッケージと融資条件の改善が経済を押し上げる可能性がある一方、米国の通商政策がドイツの貿易と世界経済に重荷となっていると指摘した。

来年の成長率予想は1.1%から1.7%へ引き上げた。

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Maria Martinez is a Reuters correspondent in Berlin covering German economics and the ministry of finance. Maria previously worked at Dow Jones Newswires in Barcelona covering European economics and at Bloomberg, Debtwire and the New York Stock Exchange in New York City. She graduated with a Master of International Affairs at Columbia University as a Fulbright scholar.

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