【トロント発】本日6月11日夜、トロントでは「ストロベリームーン(いちご月)」が観測できる絶好のチャンスを迎える。ネイティブアメリカンの伝統に由来するこの名称は、イチゴの収穫期に重なる満月を象徴している。

今年のストロベリームーンは約18年ぶりの「大極月」とも重なり、通常よりも低い位置に昇るのが特徴だ。さらに今年は例年よりも夜通しわずかに赤みを帯びた色合いで輝く可能性があると予想されており、いつもとは少し異なる幻想的な表情を見せるかもしれない。大気の影響も加わり、赤みがかった金色のように見えることも期待される。

今夜は午後9時30分ごろ日没後すぐに南東の空から昇り始め、翌午前3時44分に満月の輝きがピークを迎える。その後、月は南西の空へと移動し、午前5時ごろに沈む見込みだ。

天候は晴れ時々曇りの予報で、一時的に雲がかかる可能性もあるが、運が良ければ幻想的な光景を目にできるだろう。次回このような低い満月が見られるのは2043年とされ、今夜は貴重な天体ショーとなりそうだ。

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