梅雨前線の影響で、奄美地方を除く鹿児島県では、大気の状態が非常に不安定となっています。
気象台は、薩摩、大隅地方では、11日夕方にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降るおそれがあるうえ、これまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあるため土砂災害に警戒するよう呼びかけています。
鹿児島地方気象台によりますと、九州北部にある梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、大気の状態が非常に不安定になっています。
県内では、10日、広い範囲で断続的に雨が降り、霧島市福山では午後3時すぎまでの1時間に41ミリの激しい雨が、紫尾山では午後1時前までの1時間に26ミリの強い雨を観測しました。
また、降り始め(8日0時)から10日午後5時までの総雨量は、指宿市で436.5ミリ、肝付町前田で382.5ミリ、鹿屋市は304.5ミリなど、県内の多くの地域で200ミリを超えています。
梅雨前線は11日にかけて九州南部に南下する見込みで、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、これまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあるため、少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがあります。
今後の雨の予想です。
10日予想される1時間の雨の量は多いところで薩摩、大隅地方で50ミリ、また11日予想される1時間の雨の量は多いところで薩摩、大隅地方で50ミリとなっています。
11日夕方までの24時間に降る雨の量は多いところで、薩摩、大隅地方で150ミリと予想されています。
気象台は、薩摩、大隅地方では、土砂災害に警戒するほか、低い土地の浸水と河川の増水に注意するよう呼びかけています。
また、薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、落雷、竜巻などの激しい突風に注意し、周囲が急に暗くなったり、冷たい風が吹いたりするなど、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、頑丈な建物の中に移動して安全を確保してください。
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