米国が中国との人工知能(AI)開発競争で勝利を収めるかどうかは、電力を大量に送ることができる超高圧送電網の建設を米政府が支援するかどうかにかかっている。米最大級のエネルギー開発企業、インベナジーのマイケル・ポルスキー最高経営責任者(CEO)がこう指摘した。

  ポルスキー氏は、高速道路システムをモデルにした高圧送電網を建設するため、国家送電機関の設立を提唱。これにより規制改革が進み、建設を加速させる可能性があると述べた。

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Co-founder and CEO of Invenergy LLC Michael Polsky

Photographer: Cheney Orr/Bloomberg

  また建設の困難さを考慮すれば、「これは非常事態だと確信している」と指摘。「この問題を解決するのに数十年の猶予はない。われわれにあるのは数年だ」と懸念を示した。

  トランプ政権はエネルギー緊急事態を宣言する大統領令を発令している。

  AIブームにより電力需要が急増している一方で、その需要を満たす米国の能力は老朽化が進み、分断化された送電網が足かせとなっている。大規模な電力プロジェクトの建設には10年余りかかることがある中、トランプ氏の関税政策によるコスト上昇や、現在最も迅速に建設できる資源である再生可能エネルギーの抑制が、プロジェクトをさらに困難にする恐れがある。

  ポルスキー氏はブルームバーグ・ニュースのインタビューで、宇宙船などの大規模なインフラを建設するイーロン・マスク氏でさえ、米航空宇宙局(NASA)や政府からの支援を受けており、電力開発業者も同様に支援を必要としていると語った。

  同時に、米政府と議会は支援に関する明確なシグナルを発し、開発業者が投資に対して適切な補償を受けられるようにする必要があると強調した。

  トランプ政権は先月、クリーンエネルギーのプロジェクトのうち、トランプ政権として支援継続に値しないと判断した案件に対する政府支援約37億ドル(約5340億円)を一部打ち切る方針を発表した。

原題:Power CEO Says US to Lose AI Race to China Without New Lines (1)(抜粋)

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