スペインの首都マドリードで開催された「マドリード経済フォーラム」の閉会セッションで演説するアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領(2025年6月8日撮影)。(c)OSCAR DEL POZO/AFP
(AFPBB News)
【AFP=時事】アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は8日、訪問先のスペインの首都マドリードで、同国のペドロ・サンチェス首相を罵詈雑言を交えて批判した。
8日夜、リバタリアン(自由至上主義者)の集まりである「マドリード経済フォーラム」で演説したミレイ氏は、ロック音楽が流れ、聴衆の一部からサンチェス首相に対する侮辱語が飛ぶ中、エネルギッシュにジェスチャーを交えながら自身の経済政策を擁護。
聴衆からスペインに来てほしいと声がかかると、「社会主義者に対抗するなら、私は常に皆さんの味方だ」と述べ、サンチェス氏率いる社会労働党を罵り、拍手喝采を浴びた。
ミレイ氏は昨年、サンチェス氏の妻が「汚職に関わっている」と示唆し、スペイン政府が駐アルゼンチン大使を召還する外交問題に発展した。
マドリードでは同日、野党が呼びかけたデモで数万人がマドリードに集まり、サンチェス政権を汚職で非難した。
現在、スペインではサンチェス氏の妻、きょうだい、かつての側近がそれぞれ別の汚職事件で捜査対象となっているが、サンチェス氏は政権の不安定化を狙った右派による「中傷キャンペーン」だとして一蹴している。
2023年12月にアルゼンチンの大統領に就任した右派リバタリアンのミレイ氏は、アルゼンチン経済を立て直すために大幅な支出削減と規制緩和を約束している。
【翻訳編集】AFPBB News