イスラエル国防相、グレタさんらの支援船のガザ到着阻止を軍に指示

 6月8日、イスラエルのカッツ国防相は、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんらが乗り、イスラエルの海上封鎖を突破してパレスチナ自治区ガザへ支援物資を届けようとしている船を阻止するよう、国防軍に指示したと明らかにした。写真は2日にSNSに投稿されたもの(2025年 ロイター/Freedom Flotilla Coalition)

[エルサレム 8日 ロイター] – イスラエルのカッツ国防相は8日、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんらが乗り、イスラエルの海上封鎖を突破してパレスチナ自治区ガザへ支援物資を届けようとしている船を阻止するよう、国防軍に指示したと明らかにした。

この船は、親パレスチナ団体「自由の船隊連合(FFC)」が運営する英国籍ヨット「マドリーン号」で、6日にイタリアのシチリア島を出発し、現在エジプト沖をガザに向かって航行している。

グレタさんは、ガザにおける「イスラエルの違法な包囲と戦争犯罪のエスカレートに異議を唱え」、人道支援の緊急性を強調する目的で乗船したと述べた。

カッツ氏は「私は国防軍にマドリーン号をガザに到着させないために行動することを命じた。反ユダヤ主義のグレタとイスラム組織ハマスのプロパガンダを広める彼女の仲間たちに向かって私ははっきりと言う。ガザには決してたどり着けないのだから、引き返すのが得策だと」と語った。

グレタさんは、イスラエル側の反ユダヤ主義者という批判を一貫して否定している。

カッツ氏は、海上封鎖についてハマス殲滅を進めるイスラエルの国家安全保障上不可欠な措置だと主張。「イスラエルはガザにおける海上封鎖を突破することを何人たりとも認めない。封鎖の主要な目的は、ハマスへの武器搬入を阻止することにある」と説明した。

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