東京・新橋「タミヤプラモデルファクトリー東京」ショーケースに、往年の英国ホットハッチ「1/10RC ミニクーパーレーシング (MB-01シャーシ)」が降臨した。RCモデルのアイテムNo.58747となる本キットは、後輪駆動と前輪駆動が選べ、さらにホイールベースも3種類にセッティングできる「MB-01シャーシ」をベースにしたモデルだ。
1/10RC ミニクーパーレーシング (MB-01シャーシ)発売日、価格共に未定
ミニクーパーは、1959年登場の“Mini”にレーシング界の名匠ジョン・クーパーがチューニングを施した高性能モデル。当時は珍しい前輪駆動車に加え、全長約3mながらも室内空間と性能を両立させたパッケージングは登場当時革命的と称された。その見た目と性能から、街乗りはもちろんモータースポーツでも実力を発揮し、高い人気を誇った。
1964・65・67年のモンテカルロ・ラリー総合優勝をはじめ、世界各地のラリーやサーキットで大排気量車を打ち負かした本車は“ジャイアントキラー”の異名でも知られている。小さな車が大きな相手を倒す痛快なドラマと、愛嬌あふれる丸目のフロントフェイスは映画『ミニミニ大作戦』などメディアでも人気を博し、クラシックカー界屈指のアイコンにもなっている。
ミニ最大の特徴ともいえる丸目フェイス。グリルと相まってコミカルな感じのフェイスが実にかわいらしい
そんなミニクーパーが今回MB-01シャーシモデルとして再登場。FF(前輪駆動)とMR(後輪駆動)の両方に対応可能なシャーシで実写再現はもちろん、走行スタイルやコースに合わせた自由度の高いセッティング変更が可能なマシンとなっている。
ボディは薄肉ポリカーボネート製で、オーバーフェンダーとルーフスポイラーを備えた60年代のツーリングレーサーシルエットをリアルに再現。足元には8本スポークホイールを装備。
シャーシは先にも述べたとおり、変幻自在なMB-01シャーシ。ダブルウィッシュボーンサスペンションと高性能ダンパーを搭載し、オンロード・オフロードどちらでも安定した走行性能を発揮できるほか、FF(前輪駆動)とMR(後輪駆動)の両方に対応可能だ。3種類のホイールベースが選択できるマルチパーパス型のコンパクトな2WDシャーシとして、走行スタイルやコースに合わせて柔軟なカスタマイズができるのが特徴。高い発展性をもつこのシャーシはビギナーにも玄人にも魅力的だ。
ボディを取り外した状態
「MB-01シャーシ」シャーシ※写真はRC装置未搭載の状態
足回りにはダブルウィッシュボーンサスペンションと高性能ダンパーを搭載
1959年から2000年までの41年間、モデルチェンジすることなく製造され続けたミニ。男女問わず、多くのドライバーを魅了した車輌がタミヤの「MB-01シャーシ」によってパワーアップして登場する。まだ発売日や価格は未定だが、タミヤプラモデルファクトリーではそんな本機の実物を一足先にみることができる。発売が待ち切れない方は、この機会に足を運んで、ホットハッチの革命児のRCカーを堪能してほしい。