6月6日、ドイツの4月の輸出と鉱工業生産は、米国からの需要が落ち込む中、予想以上に減少した。写真は、ドイツ・ハンブルク港のコンテナターミナルに停泊するコンテナ船。2月撮影(2025年 ロイター/Fabian Bimmer)
[ベルリン 6日 ロイター] – ドイツの4月の輸出と鉱工業生産は、米国からの需要が落ち込む中、予想以上に減少した。
連邦統計庁が6日発表したデータによると、輸出は前月比1.7%減。市場予想は0.7%減だった。
対米輸出が10.5%減。関税を見越して力強い需要が続いていたが、その反動が出た。他の欧州連合(EU)諸国への輸出は0.9%増加した。
ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デ・ラ・ルビア氏は、ドイツの輸出企業はEUの緩やかな景気回復から恩恵を受ける見通しだが、EUと米国間の貿易交渉がどうなるかに大きく左右されるだろうと述べた。
<関税が引き続き圧迫へ>
4月の鉱工業生産指数は1.4%低下。市場予想は1.0%低下だった。
3月は従来の3.0%上昇から2.3%上昇に下方改定された。
キャピタル・エコノミクスの欧州担当シニアエコノミスト、フランツィスカ・パルマス氏は「米関税は引き続き鉱工業生産の重荷となる可能性が高く、ドイツの工業製品に対する需要の見通しも悪いため、今年の生産は引き続き低調に推移すると思われる」と述べた。
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