隣接する栃木県などで被害が確認されている、外来種のカミキリムシの「クビアカツヤカミキリ」に注意を呼びかける街頭活動が、西郷村で4日行われました。

福島県が注意の呼びかけを行ったのは、サクラやモモなどの樹木を食い荒らす、外来種のカミキリムシ、「クビアカツヤカミキリ」です。

隣接する栃木県や茨城県などで被害が確認されていることから、大勢の人が訪れる西郷村の農産物直売所で、県の職員が4日、街頭活動を行いました。

活動では、直売所の店舗の前で、「クビアカツヤカミキリ」の標本を展示して、胸の部分が赤い特徴があることを紹介したり、チラシを配って注意を呼びかけたりしました。

チラシでは、樹木に入り込んだ場合に、1年から5年で枯らしてしまう恐れがあることや、特徴が一致する虫を見つけたら捕殺して県の窓口に電話で連絡するよう協力を呼びかけています。

このあと、県の担当者は、村内の桜並木に移動して、樹木に食い荒らされた跡がないかや、周辺にフンが落ちていないかなどを目視で確認していました。

福島県農業総合センター安全農業推進部の菅野英二部長は「隣の県まで被害が広がり、福島県への侵入を完全に防ぐことは正直難しいですが、多くの方に周知して、早期発見することで被害の拡大は防げます。これからも継続的に周知活動を続けていきます」と話していました。

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