欧州半導体STマイクロ、今後3年で5000人削減へ=CEO

欧州の半導体大手STマイクロエレクトロニクスのジャン・マルク・シェリー最高経営責任者(CEO)は4日、今後3年間で従業員を5000人ほど削減する方針を示した。写真は同社のロゴマーク。パリで2022年撮影(2025年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

[4日 ロイター] – 欧州の半導体大手STマイクロエレクトロニクス(STMPA.PA), opens new tabのジャン・マルク・シェリー最高経営責任者(CEO)は4日、今後3年間で従業員を5000人ほど削減する方針を示した。この数には今年発表したコスト削減プログラムで予定している2800人が含まれる。

BNPパリバがパリで主催したイベントでシェリー氏は、人員の自然減は約2000人と見込まれ、自主退職者を合わせた削減数は合計で5000人になると述べた。

またコスト削減プログラムの実施について、関係者や当局との話し合いは順調に進んでいると付け加えた。

シェリー氏はイタリアでの人員削減はより難しいと指摘、これにより全体の実施スピードがやや減速する可能性があるとの見方を示した。

同社はイタリアとフランスの政府が持ち株会社を通じて合計27.5%の株式を保有。世界で5万人を雇用している。

同社は4月、イタリアとの協議は進行中である一方、自然減以外で予定されている2800人のうち、フランスでは1000人程度が自主退職を選択するとの見積もりを示した。

ロイターは4月、イタリア政府は国内での削減を1000人に抑制することを求めていると報じている。

一方、イタリアの労組は6月4日、ロンバルディア州北部のアグラテ工場での1200人の削減は容認できないとし、イタリア政府との緊急会談を要請した。

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