S&Pグローバルが2日発表した5月のロシア製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.2と前月の49.3から上昇し、3カ月ぶりに拡大と縮小の分かれ目となる50を上回った。写真は原発の設備製造工場で働く労働者。2029年に撮影(2025年 ロイター/Sergey Pivovarov)
[2日 ロイター] – S&Pグローバルが2日発表した5月のロシア製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.2と前月の49.3から上昇し、3カ月ぶりに拡大と縮小の分かれ目となる50を上回った。
新規受注指数は小幅上昇。顧客需要の増加と新規顧客の獲得がけん引した。一方、海外需要は依然として弱く、新規輸出受注指数は3カ月連続で低下した。
2022年2月のウクライナ侵攻以来、ロシアは軍事装備と兵器に多額の支出を行って製造業を支えているが、工業生産の伸び率はこの1年で鈍化し始めた。
製造業の従業員数は生産能力を拡大する必要から、わずかに増えた。受注残は4カ月連続で減少した。
製造各社は来年の生産見通しについて楽観的な見方を示した。S&Pグローバルは「企業の楽観的な見通しは、需要環境改善への期待に加えて、製造過程と製品構成への投資に起因している」と分析した。
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