カナダ原油生産、アルバータ州山火事で約7%に影響

ロイターの算出によると、カナダのアルバータ州で発生した山火事により、同国全体の原油生産量の約7%に当たる日量34万4000バレル超のオイルサンド生産が影響を受けていることが2日分かった。写真はアルバータ州の山火事で5月28日撮影(2025年 ロイター)

[カルガリー 2日 ロイター] – ロイターの算出によると、カナダのアルバータ州で発生した山火事により、同国全体の原油生産量の約7%に当たる日量34万4000バレル超のオイルサンド生産が影響を受けている。

同州フォートマクマレーの南にある少なくとも2つのオイルサンド事業者は先週末、作業員を施設から避難させ、予防措置として生産を停止した。

カナディアン・ナチュラル・リソーシズ(CNQ.TO), opens new tabは「ジャックフィッシュ1」から従業員を避難させ、日量約3万6500バレルの生産を停止したと発表。セノバス・エナジー(CVE.TO), opens new tabはクリスティーナレイクのオイルサンド生産拠点から必須でない人員を避難させ、日量約23万8000バレルの生産を停止したと明らかにした。MEGエネルギー(MEG.TO), opens new tabも先月30日、クリスティーナレイクの施設から従業員を避難させたと発表。同施設での生産は継続しているものの、同社は31日、火災で停電が発生し、日量約7万バレルを生産する「フェーズ2B」の操業開始が遅れていると明らかにした。

アルバータ州の従来型石油・ガス生産も山火事の影響を受けている。州北部のスワンヒルズ近郊で発生した火災により、アスペンリーフ・エナジーは先週、日量約4000バレルの生産停止を強いられた。

カナダは日量約490万バレルの原油を生産している。

州のデータによると、アルバータ州では49件、マニトバ州では24件、サスカチワン州では16件の火災が発生している。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

Write A Comment