英国は次世代の攻撃型原子力潜水艦を最大12隻建造し、2030年代後半から既存の7隻の艦隊と入れ替える。写真は、HMSアガメムノン原子力潜水艦。3月20日、バローで代表撮影(2025年 ロイター)
[ロンドン 1日 ロイター] – 英国は次世代の攻撃型原子力潜水艦を最大12隻建造し、2030年代後半から既存の7隻の艦隊と入れ替える。
2日公表予定の防衛見直しの一環。見直しでは、英国軍に「戦時即応体制」への移行を呼びかけるほか、ロシアによる侵略など、英国が直面するリスクを明記する。
また、少なくとも6カ所の弾薬工場を新設し、国内製の長距離兵器を最大7000発調達する。戦場での部隊の連携・防衛を改善するため新たな技術・サイバーシステムも立ち上げる。
スターマー首相はBBCに「ロシアがもたらす脅威を無視できない。われわれは約3年前にウクライナで何が起きたかを知っている」と発言。
首相は防衛大手BAEシステムズのスコットランドの造船所で「防衛のあり方を変える時が来た。軍の空洞化に終止符を打つ」とし「高度な軍事力を持つ国から直接的な脅威を受けている。最も効果的な抑止策は備えを万全にすることだ」と述べた。
新たに建造する最大12隻の次世代攻撃型原潜には通常兵器を搭載する。
英国は核兵器を搭載した別の潜水艦隊を運用しているが、この艦隊で使用している核弾頭に代わる新型の核弾頭を開発する費用が150億ポンドになることも明らかになった。
新たな潜水艦は英米豪の安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」で共同開発するモデルになる。
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