欧州連合(EU)は、中国の医療機器メーカーによる域内調達契約へのアクセスを制限する見通しだ。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、EU加盟国は2日にもこの案を巡り投票を行う予定だ。

  この措置が加盟国に支持されれば、EUが公共調達における相互主義の促進を目的として2022年に導入した「国際調達措置(IPI)」に基づく初めての例となる。EUがトランプ米政権の関税政策に対応しつつ、対中関係で微妙なバランスを模索しているタイミングで制限に踏み切れば、中国との新たな火種となる可能性もある。

  EUの行政執行機関、欧州委員会の報道官にコメントを求めたが、すぐには返答がなかった。

  EUは昨年4月、中国の医療機器調達に関する調査を開始。今年1月に公表された調査結果では、中国による外国企業への差別的扱いが判明した。協議では代替の解決策は見つからなかったと、ブルームバーグは以前報じていた。

  中国ではここ数年、医療技術分野における調達で国内優遇が強まっており、多くの機器カテゴリーで厳格な国産品要件が設けられてきた。EUは従来から、中国政府が「メイド・イン・チャイナ」政策の下、市場をゆがめる措置や慣行を推進していると主張していた。

  IPIにより、欧州委は入札におけるスコア調整や調達契約の禁止など、さまざまな制限措置を企業に課すことが可能になる。

原題:EU Poised to Curb China’s Access to Medical Device Procurement(抜粋)

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