サッカーの欧州チャンピオンズリーグの決勝が5月31日、ドイツのミュンヘンで行われた。試合中、パリ・サンジェルマン(PSG、フランス)のサポーターが、イスラエルによるガザ攻撃を止めるよう求める横断幕を掲げた。AP通信などが報じている。
決勝では、PSGとインテル・ミラノ(イタリア)が対戦。トルコの国営テレビTRTなどによると、PSGのサポーターたちは、チームの最初のゴールが決まった後に、「ガザでのジェノサイドをやめろ」と書かれた巨大な横断幕を広げた。
試合開始前には、数千人のPSGサポーターらがパレスチナの旗などを掲げてデモ行進し、「私たちみんながガザの子どもだ」と声を上げた。
【動画】パレスチナの旗を掲げて行進するPSGのサポーターたち
PSGのサポーターが、イスラエルによるガザ攻撃に反対の意思を示したのは今回が初めてではない。
2024年11月には、PSG対アトレティコ・マドリード(スペイン)戦でも、「パレスチナに自由を」と書かれた横断幕が観客席に広げられた。
欧州サッカー連盟(UEFA)は、スポーツイベントにふさわしくないと判断される挑発的なメッセージを、ジェスチャーや言葉などの手段で表現することを禁止している。特に、政治や思想、宗教などに関する挑発的なメッセージが対象となる。今回の横断幕の掲出について、AP通信はPSGが罰金を科される可能性があると報じている。
試合はPSGが5-0でインテルを制し、初優勝を果たした。