米政権、ハーバード大への渡航希望者に追加審査 圧力を一段強化

米国務省は、全ての在外領事館に対し、目的を問わずハーバード大学への渡航を希望するビザ申請者に対する追加審査を開始するよう命じた。写真はハーバード大学のビジネススクールのキャンパスで4月撮影(2025年 ロイター/Faith Ninivaggi)

[ワシントン 30日 ロイター] – 米国務省は、全ての在外領事館に対し、目的を問わずハーバード大学への渡航を希望するビザ申請者に対する追加審査を開始するよう命じた。ロイターが30日に確認した内部文書で明らかになった。

トランプ大統領による同大学への圧力が大幅に拡大された形。

ルビオ米国務長官は30日付で米国の全外交・領事館に宛てた通知で、「いかなる目的であれハーバード大学への渡航を希望する非移民ビザ申請者に対する追加審査」を直ちに開始するよう指示した。

申請者には入学希望者、学生、教職員、従業員、観光客などが含まれるが、これらに限定されない。米政権側は同大学が「暴力や反ユダヤ主義の存在しないキャンパス環境を維持できなかった」と主張。今回の強化措置は領事館職員が「反ユダヤ主義的な嫌がらせや暴力を行ったことがある」ビザ申請者の特定が目的だと説明した。

また、領事官に対し、申請者のソーシャルメディアアカウントが非公開の場合は、申請者の信頼性への疑問からアカウントの公開を求めるよう指示している。

同省はコメント要請に応じていない。

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Humeyra Pamuk is a senior foreign policy correspondent based in Washington DC. She covers the U.S. State Department, regularly traveling with U.S. Secretary of State. During her 20 years with Reuters, she has had postings in London, Dubai, Cairo and Turkey, covering everything from the Arab Spring and Syria’s civil war to numerous Turkish elections and the Kurdish insurgency in the southeast. In 2017, she won the Knight-Bagehot fellowship program at Columbia University’s School of Journalism. She holds a BA in International Relations and an MA on European Union studies.

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