インド1─3月期GDP、7.4%増 中国上回る成長率

インド政府が28日発表した2025年1─3月期国内総生産(GDP)は前年同期比7.4%増となり、ロイターがまとめたアナリスト予想6.7%増も上回った。写真は2023年5月、ムンバイ─アーメダバード間の高速鉄道回廊の建設現場で撮影(2025年 ロイター/Amit Dave)

[ニューデリー 30日 ロイター] – インド政府が28日発表した2025年1─3月期国内総生産(GDP)(INGDPQ=ECI), opens new tabは前年同期比7.4%増となり、ロイターがまとめたアナリスト予想6.7%増も上回った。24年10─12月期の6.4%増から成長が加速し、24年1─3月以来となる高成長だった。中国を上回る成長率となったものの、米政権による関税を巡る不透明感も見られる。

25年1─3月期は建設が10.8%増、製造は4.8%増だった。いずれも24年10─12月期から伸びが加速した。一方、インドGDPの57%を占める個人消費は6.0%増。都市部での消費の低迷などで、24年10─12月期の8.1%増から減速した。

24年10─12月期に9.3%増だった政府支出は1.8%減。資本支出は9.4%増えた。ただ、関税などの不確実性から、民間企業では投資を先送りする動きも出るとみられている。

25会計年度(25年4月─26年3月)の成長率は6.5%と見込んだ。インド準備銀行(RBI、中央銀行)の成長率予想と同じだった。国際通貨基金(IMF)の推計によると、このペースで推移すると、インドは主要経済国で最も高い成長率を維持することになり、25年度に4兆1800億ドルと、日本と経済規模で並ぶ可能性がある。

ただ、世界的な景気減速や米関税引き上げなどにより、こうした成長見通しが減速する可能性があるとも指摘されている。

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