韓国の現代自動車は、トランプ米大統領による関税措置の影響を和らげるため、米国で販売する全車種の値上げを準備していることが、事情に詳しい関係者の話で分かった。

  関係者によると、現代自動車は来週にも、全モデルの希望小売価格を1%引き上げる方向で検討している。ただ、値上げは新たに生産された車両に適用され、ディーラーの在庫には適用されない。関係者は、この計画が公表されていないことを理由に匿名で語った。

  さらに同社は車両本体価格の上昇を抑える目的で、輸送費のほか、販売前に装備されるフロアマットやルーフレールなどのオプション品の価格を引き上げることも検討しているという。ただ、協議は続いており、今後変更される可能性もあるとしている。

  現代自動車は価格戦略について、競争力の維持が目的と説明したが、最終決定には至っていないとしている。

  トランプ大統領による輸入車・部品への関税措置を受けた自動車メーカーの対応としては、今回の現代自動車の動きは最大級になりそうだ。米国内での販売台数で上位を占める現代自動車はこれまで、「ヒョンデ」と高級車ブランド「ジェネシス」の価格を6月2日まで据え置く方針を示していた。

原題:Hyundai Weighs Sweeping US Price Hikes to Blunt Tariffs (1)(抜粋)

 

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