イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、経済成長を後押しし、欧州連合(EU)離脱の「悪影響を最小限に抑える」ため、政府に対してEUとの包括的な貿易協定の締結を求めた。

  ベイリー総裁は、29日にダブリンで予定されている講演の原稿で、貿易障壁が生まれ、生産性が阻害されるなど「通商関係の変化が英国経済の重荷となっていることを示唆している」と述べた。

  ベイリー氏は「関税がコストを押し上げて貿易規模を縮小させるのと同様に、EU離脱が生んだ非関税障壁も同じ影響を及ぼしている」と述べた上で、「あらためて言うが、EU離脱が間違っているという意味ではない。他に正当な理由がある場合もある。しかし、貿易への悪影響を最小限に抑えるために、できる限りの努力をすべきではないかと強く考えている」と続けた。

  米国の関税政策にも触れ、世界の通商ルールが「崩壊」したと指摘。トランプ米大統領の「衝撃と畏怖」のアプローチは、「多国間体制がうまく機能していない」ことを示唆していると警鐘を鳴らした。

 

原題:BOE’s Bailey Urges Closer EU Trade to Reverse Brexit Damage

(抜粋)

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