5月28日、中国の王毅外相(写真)は、福建省アモイで行われた外相会議で、気候変動対策を巡り太平洋島しょ国への支援を強化すると言明した。写真は、中国・CELACフォーラムの閣僚会議に関する記者会見に出席する同相。5月13日、北京で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 29日 ロイター] – 中国の王毅外相は28日、福建省アモイで行われた外相会議で、気候変動対策を巡り太平洋島しょ国への支援を強化すると言明した。
外務省によると、王氏は今後3年間に太平洋島しょ国で100件の事業を実施すると表明。習近平国家主席が掲げる中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の指針の一つである「小さいが美しい」プロジェクトに当たるという。
また、中国は島しょ国のクリーンエネルギー、漁業、海洋、低炭素インフラ、観光部門に200万ドルを投資すると明かした。
同省は「中国は、気候変動危機に直面している太平洋島しょ国の経済・社会発展の脆弱性を十分認識している」と述べた。
太平洋地域に対する米国の援助計画が凍結され、一部諸国が米国の高額な関税で打撃を受ける中、中国は島しょ国に対する影響力強化を進めている。
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